| 第102回北海道透析療法学会 閉会の辞
第102回北海道透析療法学会は、皆様のおかげをもちまして、盛会裡に全日程を終了することができました。心より感謝申し上げます。
一般演題では全29題の発表があり、いずれも大変優れた内容で、活発な討論が展開されました。
また、今回のシンポジウムは、旭川赤十字病院 腎臓内科の小林 広学先生の座長のもと、「透析患者の疲労感」という日常診療でたびたび遭遇するテーマに対し、医師、臨床工学技士、栄養士という多職種がそれぞれの立場から取り組みを発表するという斬新な企画となりました。
続けて行われた特別講演では、第71回日本透析医学会学術集会・総会会長でいらっしゃる、兵庫医科大学 循環器・透析内科学教授の倉賀野 隆裕先生をお迎えしました。先生からは最新の知見に加え、現在改訂中の貧血治療ガイドラインの内容も一部ご提示いただき、今後の貧血治療のあり方について示唆に富むご講演をいただきました。
2つのランチョンセミナーでは、包括的高度慢性下肢虚血に対する治療、そして亜鉛の重要性に関する深い知見についてご講演いただきました。スイーツセミナーでは、伊丹腎クリニックの山下 直哉部長および伊丹 儀友院長より、CKD-MBDガイドライン改訂および実際の現場での管理に関して、貴重な講演をいただきました。
本学術集会は非常に中身が濃く、明日からの臨床に即役立つ大変有意義なものであったと確信しております。
次回も本会が北海道の透析医療発展のために大きな役割を果たしていけますよう、引き続き会員の皆様のご協力をお願いいたします。
最後になりますが、ご参加の皆様をはじめ、本会の運営にご尽力くださった関係各位に心より感謝申し上げまして、閉会の辞とさせていただきます。
2025年10月5日 北海道透析療法学会 副会長 今 裕史 |